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業界一般
2022.02.18

特許事務所の選び方

知的財産に関する手続きやお困りごとは、すべてひので総合特許事務所にお任せください!と強くお勧めしたいところですが(笑)、現実的には、お客様の状況やニーズによって、ベストな選択肢は変わってきます。

今回は、「自社に合った特許事務所はどのように探せばいいの?」とお困りの方に向けて、特許事務所を選ぶ際のポイントや探し方についてお話したいと思います。

以下はあくまで一般論としてご紹介しますが、現場の感触としては、事務所に対する信頼感や弁理士個人の人柄が非常に重視されているように感じます。データからだけではわからない、直接話してみて感じる相性もあると思います。是非お気軽に特許事務所にアクセスしていただいて、信頼して長く付き合える事務所を見つけていただきたいと思います。

特許事務所を選ぶ際のポイント

立地

近年ではテレワークやWeb会議が普及し、地理的な制約は少なくなってきていますが、依然として近くの特許事務所を選ぶお客様は多いです。特に製造業のお客様の場合、製品や工場を直接見せていただいた方がスムーズな場合もあり、距離が近い方が都合が良い場合があります

規模

特許事務所の規模は、弁理士1人で運営している小規模事務所から総勢数百人の大規模事務所まで様々です。一般的に、事務所の規模が大きくなるにつれて取扱業務範囲も広くなる傾向にありますが、小規模事務所はフットワークが軽いという強みもあります。また、事務所の規模が必ずしも品質の良し悪しに関係するわけではありません。

「特許法律事務所」を謳っている事務所には弁護士も所属しています。知的財産の枠を越えた法律全般に関する相談をしたい場合や、将来の訴訟・裁判も見据えた依頼を考えている場合には、特許法律事務所を選択するメリットは大きいでしょう。

専門分野(技術分野・法域)

特に特許の場合、担当弁理士がその技術に精通しているかが権利の価値に大きく影響することがあります。そのため、できるだけ自社の技術領域に近い分野を得意とする事務所を選ぶことが好ましいです。ただし、既存のクライアントと似通った技術内容についてはコンフリクト(利益相反)の関係で受任できない場合がありますので、特定の範囲にこだわりすぎず、少し広めに探してみるのがよいでしょう。

また、特定の法域(例えば商標)を専門としている事務所もあります。将来的に特定の法域のみの手続きを想定している場合には、それに特化した事務所に依頼することで、より専門的なサポートが受けられる場合があります。

価格

「価格は安いに越したことはない!」と思われるのはよく理解できますが、その価格に何が含まれていて何が含まれていないのか、どこまでサポートしてくれるのか、をよく確認することが重要です。

特許権等の権利取得の過程には様々なステップがあり、基本的にはそれぞれに費用が発生します。一見安く見えても、蓋を開けてみたら想像以上に高額になってしまった、ということがないように、事前に手続きの内容についてしっかりと確認し、可能であれば全体の概算費用を聞いておくことをお勧めします。

特許事務所(弁理士)の探し方

弁理士ナビ

すべての弁理士は、日本弁理士会が提供している「弁理士ナビ」から検索することができます。代表的な検索項目は以下の通りです。

  • 事務所名
  • 弁理士名
  • 地域
  • 相談内容
  • 専門分野

各弁理士の詳細ページには、所属事務所名、技術分野、取扱業務、実務経験、研修受講歴等が掲載されていますので、よりニーズに近い弁理士を探すのに役立ちます。

事務所のホームページ

多くの特許事務所は独自のホームページを持っており、そこに事務所の特徴や実績、所属所員の詳しい情報について書かれていることが多いです。気になる特許事務所や弁理士が見つかったら、一度事務所のホームページもチェックされることをお勧めします。

無料相談窓口

日本弁理士会をはじめ、様々な機関が知的財産に関する無料相談を受け付けています。多くの相談窓口では弁理士と直接話をすることができますので、「どこに相談すればよいか見当もつかない」という場合にはこのような場所を利用することも有効です。